長男は3歳の時右耳の人工内耳の手術を受けました。まだその時は両耳の装用は世界では実施されていましたが、日本ではまだ研究段階でした。
そもそも
人工内耳の適応条件も当時は厳しく、息子も軽いとはいえない重複の障害があるにもかかわらず、人工内耳手術を受けることはパイオニアといってもいいくらいでした。
そんな長男が、人工内耳をして、聴覚活用できるようになり 息子の生活の大きな手助けとなりました。
現在では、重複の障害があっても聴覚補償という観点で、積極的⁉(少なくとも消極的ではない)に
手術をしているようです。
また近年 両側の装用に対して保険がきくようになり、ろう学校の幼稚部にも両耳装用の子が増えてきました。
両側装用のお子さんの親に話を聞くと、皆さん両耳にしてから、聞き取りなどの反応が良くなったとのこと
うちの場合はどうだろう もう9歳になるし、左側の補聴器は着けていたけど、名前を呼んでも反応しないくらい聞こえてない…
それが今さら人工内耳の手術をしてみて 本当に効果はあるのだろうか…
昔みたいに訳のわからない3歳児ではない…
手術… 訓練… 大変だろうな
そう思いながら定期受診の時 STの先生にきいてみました。
「えっ どうしたの急に 長男のろう学校では両耳流行ってるよね」
「病院側としては、薦めてはいないんだけど、
小学生くらいだったら先ず本人がやりたいと希望したり、意志決定がまだ難しい子供は親御さんが希望すればやってる感じかな」
「両耳だと音の方向がわかったりはするけど、
聴力がすごく上がるということではないよ
また手術も大変だし、病院に通わないといけないから労力もかかるしね……」
と微妙な反応😓
微妙な反応には慣れている私でしたが、
なにせ重複児かつ1回目の手術からも時間が経っているという前例がないようで、参考になる人がいないから、どうしたらいいのか迷いました。
家に帰り家族と話し合い、
今の補聴器は飾りに近いし、発達障害、知的障害があって聞く力が弱いのだから入ってくる音が分かりやすい方がより聴力を活用できるはず
と考えて 左側の手術を希望することにしました
また年齢的にもやるなら10~11歳くらいまでと言われましたので、ゆっくり考えている時間はない
今しかないと決断しました。
コメント